暑かった。 日曜の夜は、いつもいつも「なぜ」と考えても仕方のないことを考える。 苦しい。 私は私の人生を愛していない、それが苦しい。

一日中ごろごろ。 近所に蕎麦を食べに出た。 本屋に寄ったがめぼしいものはなし。 スマートフォンのアプリにハマり、結構長い時間遊んでしまった。

いけすかない女がいる。 悪い人でもないし、とりたてて美女であるわけでも目を背けたくなるような容姿であるわけでもない。 何が気にいらないのかを考えた。 人気が出るものは、キラキラしているものかヒリヒリしているものかのどちらかだと思う。ほのぼの枠…

ひるどき、地元に帰ってきて、ふとカレーを食べたくなる。 何年か前に出来て評判の良い店があったはずだと足を伸ばす。 ドアを開けると誰も出てこない。老婆の話し声が聞こえる。声を掛けると小柄な老婆がつんのめりそうになりながら出てくる。 メニューやシ…

男は赤い顔をしていた。男のネクタイの先は皿の中に入っている。 カウンターの中にいるもじゃもじゃした髪型の化粧の濃い中年女に向かって、「ママ、ママ」と呼びかける。 女が「パパ」と呼べるマスターがいる店はないな、と考える。

香港へ行く。 キャセイの機体のグリーンは、香港の海の色に似ている。 前回はずっと香港島にいたが、今回はほとんど九龍島にいた。 朝起きて、町の定食屋で焼きそばを食べる。 ひとりで入っても平気そうかと、おどおどした気持ちで店の中を伺っていたのは二…

犬はいつまでも赤ん坊のようだ。 お尻をすこし私にくっつけて、小さい体をかすかに上下させて眠っている。 見ていると胸が苦しくなるような悲しいような気持ちがこみ上げてくる。 携帯を買い換えてから家のwi-fiとの接続がうまくいかなくなった。前回もそう…

京急蒲田のエスカレーターに乗った。前に、白いリュックを背負った娘と、白い鞄を肩にかけた母親がいた。娘は思春期らしく、母親と距離を置いて歩きたがる。ふて腐れたような態度は、他人の私が見ていてもイライラした。服装も容姿も野暮ったい親子であった…

朝8時に起きて洗濯をした。 ゆうべ犬と遊んでいたら、きゅうに犬が背後に向かって吠え出し怯えた様子で逃げて言った。霊だろうか。 今日は欲しい本があるので本屋に行く予定。 運動不足なので駅まで歩いたが、猫もおらず、商店もラーメン屋以外はほぼ閉まっ…